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さて、今日のお話は、ここのところ弊社で人気急上昇中の

『屋根のカバー工法』。

2018年6月15日に住宅金融支援機構が公開した、「住宅仕様実態調査報告」の中に、屋根材についての調査があり、その結果を見てちょっとびっくりしたお話です。

この調査は、フラット３５の設計検査を受けた新築一戸建て住宅（木造軸組工法の住宅に限る）について、実態調査を実施したものだということです。

住宅金融支援機構さんの下記のページに飛ぶとその調査の概要と結果がＰＤＦ方式で見られます。

↓↓↓

フラット35住宅仕様実態調査報告：住宅金融支援機構（旧住宅金融公庫） (jhf.go.jp)

この調査結果で一番気になったのは、７（２）の「屋根葺き材」　の所です。

それによると、平成７年度（1995）にはスレート瓦が46.4％でトップ。ついで粘土瓦（27.4％）、金属板（ガルバリウム鋼板、ジンカリウム鋼板、それ以外の金属板含む）（22.6％）と続いています。

しかし、平成29年度（2017）には、トップが「ガルバリウム鋼板またはジンカリウム鋼板」（37.8％）、次いでスレート瓦（32.7％）、粘土瓦（18.7％）となっています。

わずか22年のうちに、圧倒的人気だったスレート瓦を追い越して、「ガルバリウム鋼板またはジンカリウム鋼板」がトップの座に躍り出ているのです。

また、その後の図７（２）ー２　「屋根葺き材×地域」の表によると、北海道（55.5％）や東北（56.7％）で特に大きなシェアを占めていて、首都圏・近畿ではスレートがトップだったものの、それ以外の地域ではいずれも「ガルバリウム鋼板またはジンカリウム鋼板」が屋根葺き材のトップだったのです。

どうして雪の多い北海道や東北で特に人気なのでしょうか。

その理由の一つが、「凍害」に強いということのようです。

瓦やスレートなどは表面に傷がついた場合、そこから水が滲み込み、冬の寒さで凍って割れたり欠けたりするのです。

金属は水が滲み込むことがありませんので、凍害を受ける心配がありませんし、そもそもスレート等に比べて屋根材の下に雨水が入り込みにくい構造になっています。雪の重みで割れが起きる心配も少ないです。

このような点が、雪の多い地域で金属の屋根材が多く採用される理由の一つかと言えます。

こう聞くと、雪の被害が少ない地域では必要ないのでは？と思われるかもしれません。

でも、スレート等の既存屋根材が様々な理由で割れたり剥離してしまっていて塗装での補修が不可能な場合、割れた箇所からの水の侵入を防ぐためにも、長い間メンテナンス不要で雨にも強い、瓦よりも軽い、ガルバリウム鋼板等の金属屋根を上から重ねる『カバー工法』という屋根リフォーム法を選ばれる方が増えてきているんです。

今後、築年数の経過した瓦屋根やスレート屋根のお家から、ますます進化を遂げる新素材の金属屋根のお家も、増えていくかもしれませんね。

今回はこのくらいにして、次回は、弊社のショールームに展示してある金属屋根のサンプルをいくつかお見せしていきたいと思います。

どうぞお楽しみに…

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